2017年6月25日 練習日記

お疲れ様です、野村です

6月25日の練習日誌です
執筆に3年を要しました
ご一読ください


【(練習)日誌】

「なんだ、マリアンヌだったのか…」
彼女のさえずりで目が覚めた僕は、
差し込む光に目を細めながらシングルベッドを後にした

5日前に買った最後のバナナを口にした
「あれだけ青かったバナナも、今日がギリだな」
次からバナナを買う時は、一度に4本までと言い聞かせ、
折れそうになる熟したバナナに細心の注意を払った

いつものように自転車で団地内を駆け抜ける
前方に僕を見つめてやめない猫がいた
「団地猫じゃなく、あれが団地妻だったら…」
何故そのように思ったのかは分からない
ただ、もしあれが団地妻だったら、
今日の練習はキャンセルしていたことだろう

グラウンドには、臭い男ライダーばかりが15人集合した
内田、社長、村越、斎藤、高明、野々村、楯列、
先山、宇田川、山元、田村、高宮、黒川、野村、
そして今日が最終回のヤスカツ

楯列ライダーの軽快なノックを終え、各ライダーが
Abusansとの練習試合に備えていた時だった
遠くに見えていた船が見えなくなるや、
大粒の雨が容赦なくライダー達を襲った

逃げ惑うライダー達
それはまるでショッカーに奇襲攻撃を受けた
非番のライダーのようであった

だが、一人の男が立ち上がった
それはネバーマインドライダー・ヤスカツだった

降りしきる雨の中、バッターボックスに立つと、強烈なスイングで
ショッカーたちを打ち崩し、必殺ライダーヘッドスライディングで
平和を守ったのだ

ヤスカツの放映期間は短いものであったが、
ネバーマインドライダーズのファミリーとして
観た者達の記憶に残ったことであろう

僕の心にいつまでもいた団地妻は、もうヤスカツに入れ替わっている

No Yasukatsu, no life.